昨年、愛知県豊橋市にソーラーシェアリング2.2MWを納入致しました。
日本では最大級となるソーラーシェアリング案件で、広大な農地に太陽光発電と農業が両立して
運営されています。発電機器は太陽光発電モジュールから架台、パワーコンディショナ等、
全機器を弊社より納品させて頂きました。ソーラーシェアリングとは農地に支柱を立てて
太陽光発電設備を設置することで、農業を継続しながら発電事業を行う仕組みです。
発電設備下部での営農の継続を前提として、農地上空における太陽光発電設備の設置が可能です。2013年から正式に設置が認められるようになり、農地転用許可実績は千葉県を中心に平成30年度で約2,000件に上り、全国に拡大しています。太陽光発電モジュール下ではパネルの日陰を上手く利用した農作物を育てます。本ソーラーシェアリング現場では、にんにくやブロッコリーの作付けを行っています。2018年の農地一時転用に関する規制緩和により、条件付きで転用期間が3年から10年へと延長し持続性ある事業へと発展したことで、ソーラーシェアリングの普及が進んで
います。
本プロジェクトは通常の地上設置型の太陽光発電所とは異なり、弊社ならびに私としても初めての試みで、架台設計から始まりパネルレイアウトの検討や、将来的なメンテナンスを考えたPCS選定等、この現場では様々な経験を積ませて頂きました。
太陽光パネルの下で本格的な農業ができるよう、トラクターを走らせても邪魔にならない架台の
間口寸法や、地上からの有効高さの確保については、特に注意を払いながら施工店様と打ち合わせを行ないました。また、高圧用のケーブル線が安全且つ架台の上空で景観を損なわぬよう、架台の側面に配線ラックを備えさせた事で、見た目にもすっきりと仕上げる事ができ、
その点もお客様から高く評価を頂けた点は、個人的にも満足している点です。
工事に関しても、本プロジェクトでは、弊社のお取引先である施工店様をご紹介させて頂き、結果として、事業主様、施工店様、弊社ならびに関係するメーカー等、関与者全員が協力し合った事で、このように素晴らしい営農型の太陽光発電所が完成された事に、担当者として心から感謝と
御礼を申し上げる次第です。
下記動画から今回の施工事例について詳しくご覧いただけます。
太陽光パネルの下をトラクターが走る様子や、作物、機器構成についてなどもご覧いただけます。